- みなし残業制の企業で働いている(働く予定)
- 育休明けに、時短勤務の利用を希望している
- 時短勤務のときの給料がどうなるのか知りたい
育休明けや介護など、家庭の事情で時短勤務を利用することがありますよね。
そのときに、気になるのはやはり給与。
時短勤務は基本的に働いていない分、給与が減ります。
「じゃあ、みなし残業制で育休明けに時短勤務した場合って給与はどうなるの?」
筆者も育休中にこの疑問が浮かび、調査をおこないました。

みなし残業制で時短勤務した場合って給与はどうなるの?



ざっくり2パターンありました。
その結果、みなし残業制で時短勤務を利用した場合、給与体系は大きく分けて2つあることが判明しました。
みなし残業制で時短勤務を利用した場合、給与はどうなるのでしょうか。
今回は、2パターンの給与体系について具体的にシュミレーションをしてみます。
みなし残業制×時短勤務の給与体系は大きく分けて2つ!


みなし残業制で時短勤務を利用した場合、給与体系は大きく分けて次の2つのパターンに分かれていました。
- 時短勤務を利用した場合は、みなし残業代は支給しない
- 時短勤務を利用した場合も、みなし残業代を支給する
では、時短勤務を利用した場合の給与についてそれぞれシュミレーションしてみます。
パターン1:時短勤務を利用した場合は、みなし残業代は支給しない
まず「時短勤務を利用した場合は、みなし残業代は支給しない」というパターンです。
時短勤務を選ぶということは、基本的には残業はしませんよね。
「残業しないんだから、みなし残業代も払わない」という考え方です。



残業しないんだから、みなし残業代も払わないよ。
では、以下の求人票を例に時短勤務での給与をシュミレーションしていきます。


フルタイムの場合の給与月額は、みなし残業代込みで277,500円。
では、時短勤務の場合はどうでしょうか。
基本給 240,000円 × (6/8) = 180,000円
給与月額 = 基本給 180,000円 + みなし残業代 0円 = 180,000円
※一日の就業時間を8→6時間に短縮した場合(残業なし)
2時間短縮しただけなのに、フルタイムとの差はなんと97,500円!
これって結構驚きではありませんか?
1時間短縮の場合も計算してみます。
基本給 240,000円 × (7/8) = 210,000円
給与月額 = 基本給 210,000円 + みなし残業代 0円 = 210,000円
※一日の就業時間を8→7時間に短縮した場合(残業なし)
1時間のみの短縮でも、フルタイムとの差は67,500円となっています。
またしても驚きの結果となりました。
この結果を知らずに時短勤務を利用した場合、めちゃくちゃビックリしそうです。
「消えた固定残業代 30歳ママ社員が時短勤務で失望」というネット記事が話題になったことがありますが、
こちらのパターンに該当してそうですね。
みなし残業代として支給する時間が多いほど、時短勤務による給与への影響は大きくなります。



給料減りすぎ……。
パターン2:時短勤務を利用した場合も、みなし残業代を支給する
次は、「時短勤務を利用した場合も、みなし残業代を支給する」というパターンです。
この場合、会社によって時短分の控除の計算方法が異なると考えられますが、
「みなし残業代を含めた給与月額×実労働時間÷所定労働時間」で計算してみます。


パターン1と同じく、フルタイムの場合の給与月額は、みなし残業代込みで277,500円。
では、時短勤務の場合はどうでしょうか。
給与月額 = (基本給 240,000円 + みなし残業代 37,500円) × (6/8) = 208,120円
※一日の就業時間を8→6時間に短縮した場合(残業なし)
2時間短縮した場合、フルタイムとの差は69,380円となりました。
1時間短縮の場合も計算してみます。
給与月額 = (基本給 240,000円 + みなし残業代 37,500円) × (7/8) = 242,810円
※一日の就業時間を8→7時間に短縮した場合(残業なし)
1時間のみの短縮では、フルタイムとの差は34,690円となりました。
正直、思ったより時短勤務で給料減るなという印象ですが、まだ納得のいく内容ではないでしょうか。



ノーワークノーペイってやつですね……。
時短勤務でどんな給与体系をとっているか、どうやって確認する?


時短勤務を利用するにあたり、勤務している会社がどのような給与体系をとっているのか。
就業規約を確認する方法もありますが、休業中だと就業規約を確認するのは難しいですよね。



どうやって確認すればいい?



おすすめはメールで担当者に直接聞く!
直属の上司は、おそらくですがそんなこと把握していないです。
直接、担当者に問い合わせましょう。
- 時短勤務を利用すると、みなし残業代は支給されるのか
- 時短勤務をした分の控除はどう計算されるのか
- (基本残業はしないが)残業をした場合はどのように計算されるのか
このあたりは最低限、確認しておきたいです。
電話でも良いですが、やりとりの証拠を残す意味でもメールがおすすめです。
就業規約が見れる場合も、認識があっているか念のために確認しておくのが無難です。
入社前の方は、こちらの記事の内容もあわせて確認することをおすすめします。


まとめ
時短勤務で得られる時間も大事ですが、お金も大事ですよね。
いざ、休業明けで時短勤務をしてみたら、



給料が少なすぎて生活が苦しい……。



働いてる時間は少ししか減ってないのに、給料減りすぎ……。
となってしまうのは悲しいです。
そんな悲しい結末にならないように、時短勤務制度を利用する前に社内の制度をよく確認してみてください!
参考になりますように。

